眼瞼疾患

眼瞼痙攣(がんけんけいれん)とは

眼瞼痙攣(がんけんけいれん)とはまぶたを閉じるために働く眼輪筋(がんりんきん)の痙攣などにより、目を開けにくくなる・まばたきをうまく制御できないといった症状が現れる病気です。発症が多いのは40歳代以上で、女性に多い傾向があります。
目を取り囲むようにある眼輪筋は顔面神経によって制御されており、顔面神経は脳からの指令を受けています。眼瞼痙攣の原因はまだよくわかっていませんが、この運動抑制システムになんらかの機能障害が起こって痙攣が起こると考えられています。根本的な治療法はありませんが、対処療法で症状を抑制する治療が可能です。

片側顔面痙攣(へんそくがんめんけいれん)とは

自分の意思とは関係なく筋肉の痙攣が起こりますが、顔の片側だけに症状が現れる病気です。眼瞼痙攣と違い、片側顔面痙攣は顔の左右どちらかにだけ症状が起こります。
発症が多いのは40歳代以上の方で、女性に多い傾向があります。
初期の症状では、片側の目のまわりがピクピク動きます。特に緊張した場面で起こるケースが多くなっています。
進行すると痙攣を起こしている時間が長くなっていき、頻度も多くなっていきます。痙攣する範囲も広がっていき、額や頬、口周辺、あごの下にも及ぶケースがあります。また、睡眠中に症状が現れることもあります。
痙攣がさらに重症化すると長時間の痙攣によって片側の表情がゆがんで引きつる、片目を開けられなくなるといった症状も現れます。

ボトックス療法について

眼瞼痙攣や片側顔面痙攣では、ボツリヌス療法が現在の治療の中心になっています。緊張状態の筋肉にボツリヌス菌の作り出す神経毒素を成分としたボトックス(製品名)という薬剤を注射することで筋肉の緊張を和らげ、痙攣を抑えます。
眼瞼痙攣や片側顔面痙攣に対するボツリヌス療法は、厚生労働省の認可を受けた施設や医師のもとでしか受けることはできません。当院は厚生労働省の認可を受けているため、保険診療として受けていただくことができます。
ほとんどの場合、治療効果は注射の2~3日後から現れはじめ、2~4ヶ月程度持続します。効果が高い確率で現れる治療法ですが、効果が数ヶ月で切れてしまうため、効果が薄れてきたら再び注射を受ける必要があります。ただし、注射のみですから治療時間が短く、副作用も比較的少ないため、日常生活への影響が少ない治療法だと言えます。

麦粒腫とは

麦粒腫とは、一般的に「ものもらい」と呼ばれる病気です。地域によっては「めばちこ」や「めいぼ」とも呼ばれたりもします。麦粒腫は細菌感染によって起こる炎症で、まぶたの一部が赤く腫れ、まばたきをすると痛むこともあります。その他にも、目がかゆい、目が赤い、目やにがでる等の症状が見られます。人に移るようなこともありませんが、まぶたの異変に気づいたら、お早めに眼科に相談しましょう。

麦粒腫の治療

麦粒腫の治療は、基本的に点眼薬や軟膏薬などの抗生剤を使います。症状がなかなか改善しない場合には、内服薬を用いることもあります。麦粒腫はおおよそ1~2週間ほどで治りますが、症状が重症化してしまった場合は、切開を行い、中に溜まった膿を排出させます。当院では炭酸ガスレーザーを使用しています。

眼瞼内反症(さかさまつ毛)とは

眼瞼内反症(さかさまつ毛)とはまつ毛は本来、外側に向いて生えるものですが、眼瞼内反症は内側向きにまつ毛が生えている状態です。まぶたの縁が眼球の方に向かってめくれてしまう眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)も、眼瞼内反症の1種です。まつ毛が角膜を傷付けるため、眼科疾患を起こしやすく、視力にも影響してきますので、早めに治療を受けてください。
上下のまぶたでは下まぶたに発生しやすく、発症が多いのはご高齢の方です。
主な症状には、涙目、まばたきが多くなる、目の痛み、充血、目やに、異物感、不快感、まぶしさ、視力低下などがあります。

眼瞼内反症の原因

眼瞼内反症では、まぶたが内向きに変形しています。まつ毛の生え方自体には問題ありません。
まぶたの変形が起こる原因が先天性のものだった場合には、まぶたの皮膚に生まれつき厚みやたるみがある、皮下脂肪が過剰に多いなどによって起こっています。
後天性は加齢が最も多い原因になっています。まぶたの皮膚は加齢によってたるみますし、筋肉が衰えることで張りを失い、それによってまぶたの変形が起こります。加齢以外の原因では、ほかの病気などの影響によって起こるケースも存在します。

眼瞼内反症の治療

先天性の場合、乳児期にまぶたが内側を向いていても成長にともなってほとんどの場合、まぶたの向きが本来の方向に戻ります。
加齢によって起こる後天性の場合、根治には手術が必要です。内側に向いて生えたまつ毛を抜く、まぶたをテープでとめるなどの一時的な対処法もありますが弊害も多く、視力は日常生活に重要な影響を及ぼすため、根治できる手術を当院ではおすすめしています。
手術では埋没法や切開法、どのまぶたに行うかなど、患者様の状態に合わせて適切な方法を選ぶ必要があります。

埋没法

まぶたの皮膚に極小の穴を開け、そこに糸を埋め込んでその張りで皮膚をくぼませてまぶたを外向きにします。美容整形でも使われている手法で、上のまぶたのみ可能です。

切開法

言葉通り、まぶたの皮膚を切開して行います。余計な眼輪筋の切除や挙筋腱膜を縫い縮めるなどを行い、切開部分をしっかり縫い合わせてまぶたを外向きにします。切開法は上下どちらのまぶたにも行えます。

埋没法は切開しないので術後の回復が早く、切開法は元の状態に戻りにくいという特徴がありますので、そうした点も考慮しながら手術法を決めることが重要です。
どちらの手術も局所麻酔で行い、20~30分程度の所要時間ですから、日帰りで受けていただくことが可能です。

TEL:03‐3235‐4146
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