近視進行抑制点眼薬について
近視進行抑制点眼薬とは、アトロピン硫酸塩素水和物を0.025%配合した、小児期の近視進行を抑制するための目薬です。
当院では、開院以降Singapore Natuonal Eye Centre(SNEC:シンガポール国立眼科センター)の研究に基づいて開発された、マイオピン点眼液0.01%と0.025%を処方しておりました。
2025年4月21日より日本で始めて製造販売承認を得たリジュセア®ミニ点眼液0.025%が販売開始となり、当院でも取り扱いを開始します。
当院では3ヶ月ごとの視力検査と、1年毎に眼の長さを測定することで、近視の進行度を評価しております。
近視進行抑制点眼薬の特徴
点眼液は1日1回、就寝前に使用いただきます。
近視の症状を有している小児の場合、5歳から15歳までの間に使用でき、少なくとも2年間の継続使用を推奨しております。
治験では、近視の進行を約3割ほど軽減させるという報告がされています。
副作用は羞明の報告がありますが、ほとんどの方が無症状で点眼を続けることが可能です。
費用
税込 | |
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リジュセア®ミニ点眼液0.025% 1箱(30本)30日分 | 4,380円 |
初回適応検査 | 保険診療 |
定期検診(3ヶ月毎) | 2,000円/回 |
近視遺伝子チェック
近視遺伝子チェックとは?
遺伝子検査とは遺伝子を解析し、親から子供に受け継がれる体質や将来の病気リスクを調べる検査です。「近視は遺伝要因と環境要因の双方の影響で、その程度が決まる」と言われています。遺伝子検査で遺伝的な近視発症の可能性の高さ(遺伝リスク)を知ることは、眼科医等への相談や生活習慣の改善の必要性を認識するきっかけに役立つと考えられます。
遺伝子検査でわかること
これまでの研究によって、病気のかかりやすさが親から子へ遺伝する部分があることや、遺伝子を検査することで「自分はどんな体質なのか、将来どんな病気にかかりやすいのか」がわかるようになってきました。 近視遺伝子チェックでは、近視に関わる様々な遺伝子を解析して、近視発症の遺伝リスクを判定します。
こんな方におススメです
- 自分の近視に関する遺伝的な体質を知りたい方
- ご両親のどちらかが近視の方
検査について
医師の診察後、検査キットをご購入いただき、キット内の綿棒で頬の内側を擦って検体を採取していただきます。同封の申込書兼同意書に必要事項を記載の上、検体と共にご返送ください。患者様からの返送物を受領してから約4週間後、検査結果をご郵送します。費用は診察費と近視遺伝子チェックのキットの購入で13,000円(税込)となります。